林業は何のためにある?
自然の摂理で競争や世代交代が行われていく自然林と違い、人工林には人の管理が欠かせません。手入れされない森林は、土壌流出の危険が高まったり、野生動物の食害を招いたり、木が高齢化して光合成の効果が減ったりといった問題を引き起こすことがあります。林業はこれらの人工林を適切に管理することで森林を健全な状態に保ち、木材を生産・流通させることで社会を支えています。多くの人工林が農業でいう”収穫”に適した時期を迎えている今、伐採と植林による森林の更新は持続可能な社会をつくる上でも重要です。